アンティーク椅子の背もたれ交換その2
椅子の張り替えの続きです。
前回、分解した所までご紹介いたしましたので
「その後」の作業となるのですが
先ずワケあって完成をご覧くださいませ。
座面もついてとってもいい感じ! |
うまく出来ました!! |
その作業工程のほとんどが「感覚」や「勘」に頼ったモノだった事です。
文章にすると「高い技術力が必要」のように感じますが
実際は「失敗しても革はあるから大丈夫」、「あれこれしてみた」という事になりますね。
では、作業工程もさきにお伝えを致します
- 外した生地をベースに革を「おおまか」に裁断する。
- 革が加工(伸びやすいように)できる様に多めに湿らす
- 中心から外にかけて仮止めをしながらまきつける
- 外して、あらためて的確なサイズに切り落とす
- 両サイドを仕上げる
- 仮止めを参考にしながら本止めをする
- 完成に酔いしれる
仮止めに格闘中! |
両サイドはこんな感じにしあげました |
「しわ」との戦い |
椅子専門の方曰く「魅せるしわが作れるかどうか」が
この手の張り替えで一番の腕の見せ所だそうです。
今回、革工房Kで張り替えをさせていただきましたが、
ご依頼いただいたお客様には大変にご満足いただきました。
例の「しわ」も自分で見る限りも、その範囲内に収める事が出来たと満足しました。
が、
慣れていない分この手の作業は、とても時間がかかりますね。。。
この時間の差が、専門の業者との大きな違いの一つだとは思いますが、
『ヌメ系』の革で張り替えたい!と言う方は、是非ご相談下さいませ。
(椅子屋さんは主に布地、または合皮(本革でもクロム系)が
メインなので、ヌメ革での加工となるとなかなか難しい様です。
インテリア用のいすに限らず、バイクのシートも同じように加工が出来ますので
ご参考になさって下さい!