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折り財布のボタン修理②

折り財布のボタン修理の続き

 

目指すのは元通りの見た目



 

 

無事にボタンを外すことが出来ました

と、言う訳で

新しいボタンを早速装着します 

バネ側の金具の作業は無事に終わりですので

外した部品を縫い直します。

その個性的なデザインで

一番印象的なのは

その縫い方ではないでしょうか。

撮影しておいた画像をもとに

糸の色はもちろん

糸の太さにも気を使い

出来る限り元通りを目指して縫って行きます


 

 

以前にもお伝えした事がありましたが

理想は気付かれない位に修理を終える事です

コアなファンも沢山いらっしゃる

オジャガデザインのお財布ですから

その雰囲気を壊さない様に

出来る限りの配慮をしました。

それでも本当の意味では

ブランド価値は下げてしまうので

その責任もふまえて

仕上がりにはこだわりを持って

修理させていただいております。

 






今回の一番の見どころは

突起側のボタンの作業でした。

画像にすると

上記の一枚のみとなりますが

使用する右側のボタンのみ交換をしました。


バネ側と同じ様な作業を本来はするべきですが

今回は革2枚ごと穴をあけて

新しい金具をつける事にしました。

先にお伝えした「元通り」とは

全く違った作業となりましたが

その方法にした理由は『糸』にあります。


ホック側の「赤」とは異なり

絶妙なブルーとピンクが用意できなかった為です。。

 

結果的に

金具のみを違う付け方を選んだ事が

元通りを目指す仕上がりに

より近い選択肢となりました。

 

 

 

 

臨機応変に考えて。。

と、文章にしたら一言ですが

自分が思っている以上に

経験や勘と言った要素も役に立っているのかも☆

と、思った作業となりました。

 

もちろんお打ち合わせの際に

お客様に相談した上での判断となります。

せっかくだから色を変えたい!

と言うご希望があれば、

違う選択をしていたと思いますので 

どちらの選択も

場合によっては正しい事になりますね☆



可能な限りとはなりますが

色々なご要望に合わせて作業を致しますので

修理に関する事、

オーダーメイドに関する事、

何かございましたら

お気軽にご相談下さいませ!

 

 

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