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ブランドのショルダーバッグ修理②

 前回の続き

ブランドのショルダーバッグ修理②

 

 

ヴィトンのショルダーバッグ修理のご紹介

ブランド品であっても

可能な限りとはなりますが

もう一度使えるように作業致しております






取り除いた革を参考に

新しい部品を製作します

今回は左右両方の作業ですので

2組ずつ準備します


基本的には

もともとの革を参考にして

型紙をつくっていますので

サイズ的な問題や

構造の難しさはありません。


とは言え

出来るだけオリジナルに近い仕上がりになる様に

穴の位置など注意深く製作していきます




修理の上での気遣い

一番の目標は元通りにする事です。

革の色あいや糸の色など

可能な限りの仕上がりを目指します。

 

その上で、

オリジナル感を損なわない範囲で

より長く使えるように

工夫や加工を施すことも修理のひとつだと考えます

せっかく費用をかけて修理するのですから

同じ所がまたすぐにダメになるなんて事がない様に

わからない範囲で、調整しております

 

今回の工夫は

「金具に対しての革の幅」です。

わずか数ミリの事ですが

オリジナルよりも幅を広くしました。

金具と革に隙間があると

余計なアソビが出来てしまう為

結果的にそこがダメージに繋がります。。

きつすぎても駄目ですが

金具の構造を理解して

余計な方向への負荷が最小限になる為の

誰にも気づかれない工夫となります








元の位置に縫い合わせます

お伝えした通り

縫い目の穴の位置も正確にあけています

仕上がりの配慮に加えて

本体(BAG)側の穴の位置との兼ね合いもあり

本体に余計な穴をあけて

強度を下げない為にも

作業の中で重要なポイントとなります

確実に正確に縫い合わせて

あとからでないと出来なかった

カバーの側面のヘリ磨きをしたら完成です




革が新しくなった分の

色のおニュー感こそありますが

無事に完成です!

*この色の差も徐々に違和感はなくなります

 

 

お客様には大変に喜んでいただけました


どんな方でも

BAGがひとつしかないと言う事は無く

2個3個と

かつて愛用していたBAGが眠っているかと思います。

調子が悪くなってしまって今は使えないけど......。


全部が全部元通りになるなんて事は言えませんが

それでも多くの場合、

もう一度使えるようになる可能性がありますので

ご興味のある方は

お気軽にご相談下さいませ!



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『革工房K』


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