2016年7月21日木曜日

バッグの色あせの修理

BAGの色あせへの対応(加工)


先の記事の中「修理についてのご案内」でもおつたえしました通り、

『色』に関わる作業は大変に困難な場合が多いです。

より強めに「色」を足してしまうと、その品物の本来の良さが損なわれてしましますし、

そもそも、「革を染める」行為そのもが、

製品になった後(正確には原皮から革)からでは無理があるようにも考えております。

とは言うものの、長年お使いになられた愛着のある「革製品の修理」としましては

『色褪せ(色あせ)』、『汚れ、シミ』についてのご依頼やご相談を沢山いただきますので

作業が可能であった(注1)画像をご紹介いたします。

ビフォー
ご覧の通り、カドの部分に「擦れによる色落ち」が見られます。

こちらは先の『バッグのカビの修理』でご紹介したBAGと同じモノですが

カビの修理の工程と同時進行で、この色褪せの修理も致しました。


素材に合わせて染色
画像のように、ダメージの個所に染料(注2)で色をつけていきます。

今回は「筆」を使いましたが、面積や場所に応じて、布を使用する場合もあります。

(注2 染料はかなり薄めて使います。最低でも3回くらいにわたって
        染めて乾燥を待って確認をしながら慎重に作業をします)


濃すぎてその部分だけ色が目立つ!は仕上がりとしてはNG!

色は出来るだけ薄く。必要なら追加。が基本です。


アフター!!

もちろん、染めたら終わりというわけにはいきません。

染めた以降も、通常の製品を製作したときと同様に、オイルなどで仕上げを致します。
(必要に応じて、レザーフィックスなどの仕上げ材料も使用)



カビと同様に、本当の意味でのモトドオリは物理的に不可能ではございますが、
一般的な使用をするにあたっては、
ほぼ気づかれない仕上がり!
になれる場合も少なくはないので、是非ともご参考になさって下さい。

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