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スマホケースの修理依頼②

スマホケースの修理依頼②



前回からのつづき

作業内容を確認した上で
いよいよ作業を進めていきます。







先ずは糸を外していきます。


当たり前のことですが
極めて慎重に作業を進めていきます。

切るのは糸だけ

本体はそのまま縫い直しますので
傷を付けない様に糸を外していきます




リッパー(糸きり)が入らない所は
革裁ち包丁を使ったりもします。
革も切ってしまう事になるので
後で使う部品かどうかの確認が必要です

*この部分は新しい革で作る部分でした






ドンドン外していきます


本体の外側の糸の処理が終わったら

中の縫い目も外していきます。







新しく作る部品の製作にかかります




上の画像の様に

外した部品を参考に型紙をおこします

この際、サイズはもちろんですが

穴の位置も明確に

しておくことが重要です


革を裁断しながら

穴の位置を決めておくと

作業のしやすくなり

綺麗な仕上がりに繋がります。








≪手縫いならではの心配り≫


縫い目の「穴」の扱いは

修理の際に、その仕上がりに大きな差が出ます。

ミシン縫いでも手縫いでも

縫い目の穴は絶対にあいていますが

修理時にはこの穴を元のとお入りに使う事が

とても重要です。

言葉にするとカンタンの様ですが

ミシン、手縫い問わず

色々な穴の幅(縫い目の間隔)があります。

更に加えると

製作しながらの行程の中で

一個の品物であっても

色々な間隔が混在

している事がほとんどです。



先にお伝えした

修理時にはこの穴を元のとお入りに使う

つまりは

新しく作る部品であっても

元の穴の位置を完全に合わせないと

どこかに歪みが生じてしまう

と言う事になります。



穴の数だけ合わせてもどこかが歪みます。


元の縫い穴に合わせる事

元の縫い穴では無い余計な穴を増やさない事

手縫いだからこそできる

地味な地道な修理の強みでございます。。。















さてさて、本題に戻り

縫い合わせて、
いよいよ完成です


チョコの色を選んだことが
バッチリはまった様な気がします。

経年変化している革とも
抜群の相性に仕上がりました。

ご依頼のお客様にも
大変なご満足を頂戴しました
(*^_^*)






スマホケースの修理依頼①


スマホケースの修理依頼②





可能な限りとはなってしまいますが
様々な修理のご相談を承っております。

お気軽にご相談下さいませ!


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