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キューにエイを巻く①

 ビリヤードのキューにエイを巻く






ビリヤードのキューに
エイ革を巻くご依頼をいただきました。


その方法や苦戦した模様をご案内します。




日々
色々なご相談や
色々なご依頼を頂戴しますが

ビリヤードのキューの加工

のご相談をいただきました。


「にぎる所をエイ革にしたい」

との事でございました。



もともと糸巻きになっている部分の

加工のご依頼でした。







お店として渋る私・・。



はじめにお話しをいただいた際

「う~ん」とうなってしまいました(笑)



加工にあたり

不安な要素が

てんこ盛りだった為です。 


  1. エイ革である事
  2. にぎる際の違和感
  3. 仕上がりへの不安
  4. コスト面
などなど。。。






順に不安について説明致しました。

①エイ革である事
ツブツブが最大の問題

独特のツブツブがるので
まっすぐ裁断するのが一苦労である事。

独特のツブツブがるので
牛革の様に薄くする加工が出来ない事。

独特のツブツブがるので
そのツブツブが欠けたりしてしまう事。





②にぎる際の違和感
実際に使うモノなので

飾りの品であればどの様な感じでも良いのですが
実際にビリヤードで使う道具である事から
多少太くなるであろう事から生じる違和感への心配。

自分がビリヤードをした事がない故に
その知識もなく、どこまでが許容範囲なのかも
判断できないので不安がいっぱい。





③仕上がりへの不安
シンプルな分、尚更に・・

作業自体は至ってシンプルです。
程良い大きさに切って、張るだけ。
シンプルな作業、シンプルな加工だからかこそ
「アラ」が目についてしまう事にもなるので
どこまでその仕上がりを約束出来るかどうか・・・





④コスト面
お代金をいただくからには

たとえ安い金額であったとしても
お店としては最高の仕上がりを以って
その金額を頂戴するのですが
①②③の不安を思うと、
代金をいただく仕上がりになれるかどうか・・。
かつ、「エイ革」を使用するには
「エイ革」を購入しなくてはならないので
どんなに勉強しても
それなりの金額が発生してしまう。。。。





全ての不安要素を

的確にしっかりと伝え

色々と打ち合わせをした上で

それでもやって欲しいの熱意と

どんなでも大丈夫だよのご配慮に押され


『キューにエイをまく』

ご依頼をいただく運びとなりました。




つづく
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