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ヒモかがり修理③ ヒモの長さは?

ヒモかがり修理③

前回の続き

革ひもかがりの長さって?




いよいよ

ヒモかがりをしていきます。
(ダブルステッチ)


さて、気になるその方法ですが

今回は割愛させていただきます。





と言うのも、

『革ヒモかがり 方法 ダブルステッチ』

と言ったキーワードですぐにHITします。

その表現は色々だと思いますが

事細かに詳しく知ることが出来ますので

そちらをご参照くださいませ。



逆に
検索しにくかった項目
  1. ヒモの長さ?
  2. ヒモのつなぎ目って?

について説明を
させていただきます。










①革ひもの長さってどれくらい必要か?



かがる品物の厚さによって異なるので

「この位」
と言うのは難しいのですが
 ダブルステッチの場合の
 大まかな目安として

一般的なお財布を作る時は

≪1mで15cmくらい≫

厚ければもっと少ない
薄ければもっと進む 

と覚えておくと役に立ちます。

少々多めにヒモを用意しておくことが
最善と言えますが
必要以上に用意しすぎる事もないので
案外イイ目安だと個人的には思います☆










②革ヒモのつなぎ方って?



  • ノリでつなげる
簡単に言えばこの一言ですが

革の表面(銀面と呼ぶ)は

どんなノリであっても付きにくいので

そぎ落とす必要があります。





これまでかがっていた革ヒモは裏側

新しくつなげる革ひもは銀面 を

それぞれ薄くします。

先端に向かって斜めになる様に

ナイフ等で削いでいきます。

  • 接地面が増える効果
  • 銀面が無くなる効果
  • 2本重なっても1本分の厚さ
緊張する作業ですが

このひと手間が仕上がりに関わります☆



ヒモをつなげるのに

もうひとつ重要なのは


つなぐ場所です



つなぎ目が表から見えてはNGです
 

見た目はもちろんの事

つなぎ目のノリへの負担の軽減の為にも

必ず見えない場所になる様に
(次のかがりの交差の部分)

心がけると綺麗に仕上がります



ナンダカンダと文章を並べても、実際のところは『習うより慣れろ』だったりします。なれるまでは何かと慣れない作業だったりもしますが、諸々理解してしまえば、そこまで難しくはなかったりしますので、是非とも色々とお試しくださいませ。






つづく


ヒモかがり財布の修理①


ヒモかがり財布の修理②


ヒモかがり財布の修理③


ヒモかがり財布の修理④





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当工房の修理の考え方
(↑ご一読くださいませ↑)
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可能な限りで様々な修理や補修に対応しております。
『本革』に限らず合成皮革などもご相談いただけます。
作業的に可能であれば他の素材(布など)も
承っておりますので、
お気軽にご相談下さいませ!

(本革製品でも作業出来ない可能性もあります)
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