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キューにエイを巻く②

キューにエイを巻く②



ご依頼をいただいた際の

難しさから来る

お店側(私)の渋った模様
関連記事 キューにエイを巻く①


ほどほどにして

実際の作業の様子や工夫を

ご紹介します。




先ずは

もともとの「糸」を外していきます。



糸そのもは簡単に外れましたが

止める為の「ノリ」が付いていました。

このまま作業しても

綺麗な仕上がりの妨げのなりますので

「ノリ」を綺麗にふき取りました。

水引きだけでは

簡単に取れない部分もありましたので

程良く硬くて持ちやすい

「カード」を駆使しながら

キューを傷める(削る)ことなく

ノリだけを丁寧に根気よく

綺麗に下準備をしました。





 エイを裁断

当初の不安要素の通り
 関連記事 キューにエイを巻く①

裁断しながら、とれたりかけてりする

ツブツブも幾つか発生しました。

コレの対処は染色で対応しました。

牛革に使う事はありませんが

「黒いマジック」が活躍しました。

エイ独特のツブツブは染料では染まらないので

顔料で染める必要があるのですが

かけたツブをピンポイントで着色するには

マジックが最適でした。

マジックのインクの光沢感も

想像以上に違和感が少なくて綺麗に色付け出来ました




切り出したサイズにも工夫を

このような作業をする場合は

サイズよりもやや小さいサイズに切るのが

綺麗に仕上げる為の「コツ」だったりします。


今回は「牛革」ではなく「エイ革」ですが

基本的には同じ様に小さめに裁断し

少しのばしながら合わせる事で

シワなくしあがる事を目指していく事になります。


幸い、エイ革も程良く伸びてくれたので

牛革と同じ様な感覚で作業する事が出来ました。


キュー独特の緩やかな

太~細への形状にはだいぶ苦戦しましたケド。。







 無事に張りつけたものの


 糸を外し、
ノリを除去し、
エイを裁断し、
丁寧に張りつけたものの・・・

 それでも多少のシワがあります


シワを抑えるとどこかにまたシワがよる

の繰り返し。







で、

この様な状態にしました↓




紙ひもを使用して

それなりのテンションをかけつつ

湿らせながら
グルグルにしました。

ラップは

それなりのテンションをかける際の

万が一の傷への備えです。





結果的にはこの方法が
最善策だったと思います!

グルグル巻く事で
シワがアチコチに逃げることなく
均一に力が加わった事。

湿らせた事で
エイ革にも程良く水分が伝わり
形状のクセ着けがうまく出来た事。





 無事に綺麗な仕上がりに!


あまり自分の事を
褒める機会は少ないですが
自分でも納得の出来栄えとなりました。

アレコレ不安要素を並べ(*)
ご依頼を渋っていたことが
嘘の様な仕上がりとなりました。


お店側(私)の渋った模様はコチラから
関連記事 キューにエイを巻く①




お客様にも
大満足を頂戴しましたし
私自身もドヤ顔で
お渡しする事が出来ました!

まぁ、グルグルを外すまでは
上手く行ってるかどうかわからず
湿らせた紙ひもが乾くまで
とても不安な数日を過ごしましたが
結果オーライでした☆
 



可能な限りではありますが
色々なご相談やご依頼を
承りますので
お気軽にご相談下さいませ




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http://www.kawa.shop-site.jp/leathersale.html






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